1部(Remenber Light)

レイカは西方都学会への積年の恨みを晴らすために、その重要な研究施設である苑国に赴く。
入れば出ることは物理的にできず、それは死を意味するという場所へ、覚悟を決めて潜入する。
しかしそこで責任者のシリンと研究被検体のルカと特別にかかわることになり、そのやり取りの中で、自分は騙されてここに来たということを知る。
レイカはサレンアーデという男に偽りの情報をもたらされ、彼の使いとなってこの施設を解体に導くために潜入するが、レイカの恨みはすべてサレンアーデの誇張やゆがめられた解釈によるものだった。
目的のなくなったレイカはそれでも、この研究所を解体させるかどうか悩んでいた。
その悩みはシリンやルカ、施設に所属する数少ない者たちも同じように抱いていた。
西方都学会からの圧力によって研究施設の運営はすでに停止の危機であった。
全てを捨てても、特異な状態にあるルカのために施設を残していくか、全てとともに終わらせるか、決断はれぞれに重くのしかかっていた。
その一番のわだかまりを持っていたのはルカでも施設の従業員でもなく、それは責任者のシリンにあった。
彼の過去と彼の懺悔、彼の贖罪。
ルカはシリンの抱えるものの重さに、そして自分があることの理由によって、彼を救うことはできないと、思い込んでいた。
ルカはシリンのためにすべてを捨てた永遠を選択しようとしていたが、その誤解をレイカが解き、ルカがシリンの通り過ぎていった思い出たちの代表となりシリンを許すことによって、苑国はすべてをここに終わらせる事になった。
しかし、ルカはすべてとともに、苑国という空間の消滅を持って、自身とシリンとそのすべてを終わらせる覚悟の決断をしたが、運命のいたずらにより、ルカは生き残り、苑国という特異な、閉ざされた世界の外に出されてしまった。

それを見つけたのがサレンアーデだった。
彼は彼の魂の片割れの弟を探していた。
それは彼らに流れる血と魂の宿命のためであった。
サレンアーデの思惑通り、時にはアクシデントもはさんで事はなされた、が、
探していた存在はどこにもなかった。
それはルカへと形を変えていたのだ。
その情報をレイカによって少しずつ知りながら、決して肯定をしなかったが、目の前にそれは残された。
彼の存在の宿命は、目の前のルカという存在を持って幕を閉ざされたのだった。

  • 最終更新:2017-05-25 04:27:57

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